10・11ぐるっぽりべるたっ「公演」 応援のお願い
本来ならばこの秋は東京ソテリアが主体となってイタリアから劇団「アルテ・エ・サルーテ」を招いて彼らの演目 「マラー/サド」の公演を再び(前回は’18年)開催しているはずでした。
そしてその公演にわたしたちのうちの何名かが出演しているはずでした。
そのためにわたしたちは昨年東京ソテリアのオーディションを受け、受かった者はもちろん、落ちた者たちも一緒に演劇と歌の稽古を受け、今年の秋の公演を迎える準備を始めました。しかし春以降、御多分に漏れず稽古はコロナの拡大防止のために中止を余儀なくされました。
しかし一度火が付いた私たちの表現の欲求はそう簡単に消し去れるものではありませんでした。東京ソテリアもその気持ちに応えるべくリモートで稽古を再開してくれました。しかし肝心のアルテ・エ・サルーテの公演は今年度は残念ながら中止せざるを得ませんでした。
中止自体は仕方のないことです。もちろん強行せよなどとは誰も言えるものではありますまい。しかし一度火のついた私たちの表現の欲求が行き場を失うのはやはり良くない。おりしも世は自粛と自粛強要の景ではありませんか。何となくそんな流れには逆らいたい。もちろんコロナは怖いし怖がるべきものだ。感染拡大を防止しながら稽古をすすめ実現できる形で何かを成したい。
そんな思いの私たちは急作りではありますが「ぐるっぽりべるたっ」(イタリア語でグループ自由の意)を結成し、来る10月11日に「公演」を開催したいと考えました。閉塞感あふれる社会に声を上げたいというような大それた思いもありながら。
資金はありません。富士や名古屋のメンバーが浜松に来たりリモートをするための費用やお芝居の必要品も一からそろえなくてはなりません。よろしければぜひご協力くださればと思います。
アルテ・エ・サルーテ劇団とはイタリア・ボローニャ市に拠点を置く劇団。イタリアは精神病の入院病棟を廃止し患者を地域で受け入れ共に生きるためのしくみとしてさまざまな地域共同組合を展開しています。その一つとしてアルテ・エ・サルーテ劇団はあり、障害当事者がプロの俳優として訓練を受け公演をすることで生活している劇団です。東京ソテリアおよび浜松サルーテの会はそうした障害のある人たちも施設に閉じ込められるのではなく地域で自分の人生を送っていくことが本来の在り方だと考えています。ぐるっぽりべるたっは障害を持つ者持たぬものが協力して自分たちの表現活動を外に向けて発信しています。
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